こんにちは、あろっちです。
Raspberry Pi Pico Wの登場でRP2040(Raspberry Pi Pico)にいよいよWi-Fiが搭載されるようになりましたが、これ以前にWIZnetからWizFi360-EVB-PicoというWi-Fiモジュールが搭載されたRaspberry Pi Pico互換ボードが販売されています。
こちらを入手したのでご紹介したいと思います。
参考URL:
Raspberry Pi Pico Wの記事を書きました。こちらもぜひご覧ください。
本記事ではArduino(C/C++)で試してみます。
特徴
MCU | RP2040 デュアルコア ARM Cortex M0+プロセッサ、最大動作周波数 133 MHz |
フラッシュメモリ | 2MB |
GPIO | 26(ピン配列はRaspberry Pi Picoと互換) |
Wi-Fiモジュール WizFi360-PAについて
いわゆる技適取得済みのWi-Fiモジュールになります。
概要 | PCBアンテナ IEEE802.11 b/g/n SoftAP、Station、SoftAP+Stationモード(※)をサポート シリアルポートボーレート 最大2Mbps ※ SoftAP(ソフトウェアアクセスポイント) →サーバー(ルーター)として振る舞うモードです。 Station →クライアントとして振る舞うモードです。 |
技適について | 工事設計認証番号: 022-190204 箱のQRコードから製品ページにアクセスできます。 以下リンクから確認できます。 WizFi360 > DataSheet ページ内の「J-MIC(TELEC)」の以下のリンクをクリックする ・WizFi360-PA Certification (工事設計認証書(pdf)) |
WizFi360-PA
RP2040搭載ボードまとめ記事(参考サイト)
ピン配列
ギャラリー
箱
表
裏
今回はピンヘッダーではなくロングピンソケットを実装してみました。
USBマスストレージモード
BOOTボタンを押した状態で、リセットボタンを押すと、USBマスストレージモード(RPI-RP2)になります。
USBマスストレージモードの時に、PCからMicroPythonやCircuitPythonのファームウェアなどがインストールできます。
MicroPythonやCircuitPythonのファームウェアのインストール方法は、以下の記事を参考にしてください。
Raspberry Pi Picoのファームウェアを使用できます。
Arduino IDEの設定
- Arduino IDEにボードを追加
※実施済みの場合、この手順は不要です。
事前にRaspberry Pi Pico/RP2040ボード(Arduino-Pico)を追加します。
追加方法は、以下の記事をご覧ください。
- Raspberry Pi Pico/RP2040ボードのインストール
[ツール] > [ボード] > [ボードマネージャ]をクリックし、検索ボックスに「rp2040」と入力し、[Raspberry Pi Pico/RP2040]ボードをインストールします。
- ボードの選択
[ツール] > [ボード] > [Raspberry Pi RP2040 Boards(Ver)] > [WIZnet WizFi360-EVB-Pico]を選択します。
- シリアルポートの選択
[ツール] > [シリアルポート]からWizFi360-EVB-Picoが接続されているシリアルポートを選択します。
Chromebookなどシリアルポートから書き込みできない環境の場合、手動でスケッチを書き込みできます。
WizFi360ライブラリのインストール
ダウンロード
WizFi360-EVB-Pico用のライブラリは以下(GitHub)にあります。
https://github.com/Wiznet/WizFi360_arduino_library/tree/WizFi360-EVB-Pico
Code > Download ZIPからZIPファイルをダウンロードします。
インストール
Arduino IDEの
スケッチ > ライブラリをインクルード > .ZIP形式のライブラリをインストール…
をクリックします。
ダウンロードしたZIPファイルを選択するとインストールできます。
サンプルプログラム(Arduinoスケッチ)
スケッチ例
Arduino IDEの ファイル > スケッチ例 > WizFi360 のスケッチをいくつか試してみます。
ConnectWPA
スケッチ例ConnectWPAを開きます。
以下の箇所(Wi-Fi情報)を接続先Wi-Fi情報に書き換えてスケッチを書き込みます。
/* Wi-Fi info */
char ssid[] = "wiznet"; // your network SSID (name)
char pass[] = "0123456789"; // your network password
シリアルモニターから接続先Wi-Fiの情報が確認できます。
WebServerAP
スケッチ例WebServerAPを開きスケッチを書き込みます。
WizFi360-EVB-PicoがWebServerになっているので接続してみます。
- スマホ(iPhone)での接続例
Wi-Fiからwiznetをタップします。
パスワードに「0123456789」を入力し「接続」をタップします。
wiznetの情報(iマークをタップ)を開くとIPアドレス(ルーター)が「192.168.36.1」であることが分かります。
ブラウザからhttp://192.168.36.1にアクセスすると以下のように表示されます。
またArduino IDEのシリアルモニターには以下のように表示されます。
まとめ
Raspberry Pi Picoにはなかったリセットボタンが追加されWi-Fiが使えるのはいいですね。
当ブログのマイコン記事です。ぜひご覧ください。
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